私たちが日常的に使用するスマートフォンアプリは、簡単で便利に感じることが多いですが、中にはなかなかうまくいかないものもあります。今回は、みずほ銀行の口座開設&手続きアプリでの免許証の撮影に苦戦したエピソードを共有します。
また、このような口座開設のオンライン化に伴い、なんでこんな煩わしい本人確認が必要なのかも調べてみました。
とにかくうまく行かない(1時間頑張ったけど諦めた)
アプリ内では、本人確認のために
顔写真
免許証の表、厚み、裏の写真
が必要でした。
目をパチパチさせながらの顔写真と、免許証の写真を正確に撮影することが求められる仕組み。
枠に収めるためのガイドが表示されるものの、どうしても自動撮影されない。
三脚を使って固定し、何度何度も試行錯誤しましたが、
1時間経っても撮影することができず、最終的には諦めました。
うまく撮影できる方法(5分で撮影完了)
このままでは諦めきれない!
そこで、いくつかの方法を試した結果、
太陽光がしっかりと部屋に入る場所
反射しない黒の背景を使って撮影
すると、驚くほど簡単に撮影することができました。
その反射しない黒の背景として、マッド地のWacomペンタブレットを裏返し使ったのです。
この方法でわずか5分で撮影を完了することができました。
そもそもなんでこの方式?
実際に、なぜこのような撮影方法が必要なのか疑問に感じました。調べてみると、実在性の確認のための民間事業者向け デジタル本人確認ガイドライン(デジタル庁)が存在していました。
今回の免許証の撮影は、犯罪収益移転防止法に基づくものでした。
その中で「写真付き本人確認書類の画像」+「容貌の画像」を使用する方法が、法規則として明確に定められていました。
具体的には、金融機関向けQ&Aの[犯収法規則6条1項1号ホ]の内容がこちらのリンクのP8に記載されています。
高齢者などがこのようなアプリを使用する際、難しさを感じるかもしれません。
しかし、デジタル変革の波を考えると、これからもこのようなシステムが増えていくのは避けられないでしょう。安全性を保つための手間は必要ですが、もう少しユーザビリティを考慮したシステムにしてほしいと感じました。
犯罪収益移転防止法とは
犯罪から得られる収益が、組織犯罪の強化や正規の事業活動に流れることで、経済全体に悪影響を及ぼす可能性があります。この法律は、そうした犯罪資金の移転を防ぐために制定され、国民の生活の安全と経済の健全な成長をサポートすることを狙っています。
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